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AIRFIX 1/72 イギリス王立航空工廠 BE2c

イギリス王立航空工廠(ROYAL AIRCRAFT FACTORY)製のBE2シリーズは偵察任務に適するように非常に安定で操縦が容易な機体として設計され、第一次世界大戦を通じて使用されました。 安定であることと低速であることは敵の塹壕を写真偵察することには有効でした。 しかしドイツ軍戦闘機からの攻撃に対しては脆弱であり、フォッカー アインデッカー戦闘機が登場した1915年半ばからは、それが顕著になりました。 そして、その損失の多さから、この期間を通じてBE2cは'Fokker Fodder'(フォッカーの馬草)との残念なニックネームを貰ってしまいました。

しかしながら、イギリス国内に侵攻するドイツの飛行船を迎撃することで、BE2cは最初の防空夜間戦闘機の一つとして有効であることを示しました。 上向きに発射されたルイス機関銃の焼夷弾はツェッペリン飛行船を用意に攻撃できましたので、間もなくドイツの飛行船作戦は中止されました。

1916年9月にロンドン上空でシュッテ-ランツSL11飛行船を撃墜したことで、第39中隊のWilliam Leefe Robinson大尉にはヴィクトリア十字章が授与されています。

製作の記録です。
BE2c_Z11.jpg(132960 byte)
エンジンに回転軸を内蔵させるのはスペース的に難しかったので、シリンダーの間を削って軸を通すことにしました。
エンジンの先端と隔壁に開けた穴を軸受にします。 BE2c_Z12.jpg(198965 byte)
インパネは胴体と主翼間の支柱と一体になってます。メーターはデカールです。
後席にはパイロットを乗せるつもりなので前席のみにマスキングテープのシートベルトを付けました。 BE2c_Z13.jpg(146446 byte)
胴体と下翼を合体させるとやり難くなる作業を先に済ませるために胴体と主翼間にハリスで張線し、
側面の張線付け根にはリード線を解して作ったヒートンを埋め込み、ハリスを結んで接着しました。
下翼は翼間支柱の内側の張線だけは接着しました。胴体も下翼上面も張線する前にウォッシングを済ませてます。 BE2c_Z14.jpg(136962 byte)
上翼の下面もウォッシングまで済ませて、キット付属のジグをガイドにして内側の翼間支柱を接着してます。

ここからは完成品です。クリックすると大きなサイズで見ることができます。

BE2c_UFR.jpg(518536 byte)
上翼と下翼を組み付け、翼間を張線してから上翼上面と下翼下面を塗ってデカールを貼り、
補助翼の操縦索を張線して脚周りを組み付けて完成です。 BE2c_UBL.jpg(187604 byte)
1916年12月、スコットランドのイギリス海軍飛行中隊所属機のマーキングです。
同じイギリス海軍で約30年の隔たりがあるシーフューリーと大きさはあまり変わりません。 BE2c_RP.jpg(412269 byte)
RAF 1a空冷V型8気筒エンジン90馬力(67Kw)で回しております。シリンダーは直列配置ですが空冷式です。 BE2c_LFS.jpg(136680 byte)
外側の翼間支柱には対飛行船用ル・プリエールロケット弾を搭載してますが、ルイス機関銃は装備してません。
ロケット弾の塗色はよく分かりませんでしたので、タミヤアクリルのメタリックブラウンを塗りました。 BE2c_LDF.jpg(138221 byte)
補助翼の操縦索は前席の下から出て下翼の補助翼に繋がり、上翼の補助翼に繋がっています。
上翼の補助翼は上翼の上面で左右が連結されて、全体としてループになってます。 BE2c_LUB.jpg(130012 byte)
偵察任務の時は前席に偵察員が搭乗するようです。 BE2c_RBS.jpg(99255 byte)
車輪のタイヤはマットライトグレーの指示でしたのでMr.カラーの35番・明灰白色を塗って
ウェザリングマスターのマッドを擦りつけました。 BE2c_RSS.jpg(114971 byte)
方向舵はデカールを貼って、周囲をリタッチしました。

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