EMHAR 1/72 アナトラ DS アナサル
アナトラ(Anatra)DSはアナトラDから発展した第一次世界大戦時の複座の偵察機で、ロシア帝国時代(現在はウクライナ)のオデッサに有ったアナトラ工場で製造されました。 アナトラDの100馬力エンジンを150馬力のサルムソン(Salmson)エンジンに換装した機体がアナトラDSです。 このエンジンは星型(ラジアル)ですが、珍しいことに液冷式で、上翼の前方にラジエーターを装備していました。
本機は帝政ロシア空軍で偵察機として運用されましたが、機首と後席に7.7mmルイス機関銃を装備していました。 ロシア革命の後、本機は赤軍で使用されましたが1920年代の初期に退役しています。 アナトラDSはAnatra Salmsonを短縮してアナサル(Anasal)と呼称されました。
製作の記録です。プロペラ周りはキットのままでも回転軸が前後両方に抜け落ちしないので、そのまま使うことにしました。
1mmのドラフティングテープでシートベルトを追加しました。
胴体上面パーツのインパネには1.5mm径で撃ち抜いた0.3mmプラ板で計器をデッチアゲました。
翼間支柱は前後の間隔を保持するランナーを残したまま下翼に組み付けました。
胴体には解したリード線で作ったヒートンを仕込んでます。
上翼を付けると張りにくい所には先に張線の片側を接着しました。
主車輪は二輪車のようなスポーク式ですので、これを表現するためにクリア成型されてます。
世の中にはこれに対応したエッチングパーツが有るようですが、持ってませんので塗装します。