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EMHAR 1/72 アナトラ DS アナサル

アナトラ(Anatra)DSはアナトラDから発展した第一次世界大戦時の複座の偵察機で、ロシア帝国時代(現在はウクライナ)のオデッサに有ったアナトラ工場で製造されました。 アナトラDの100馬力エンジンを150馬力のサルムソン(Salmson)エンジンに換装した機体がアナトラDSです。 このエンジンは星型(ラジアル)ですが、珍しいことに液冷式で、上翼の前方にラジエーターを装備していました。

本機は帝政ロシア空軍で偵察機として運用されましたが、機首と後席に7.7mmルイス機関銃を装備していました。 ロシア革命の後、本機は赤軍で使用されましたが1920年代の初期に退役しています。 アナトラDSはAnatra Salmsonを短縮してアナサル(Anasal)と呼称されました。

製作の記録です。
Anasal_Z11.jpg(203111 byte)
プロペラ周りはキットのままでも回転軸が前後両方に抜け落ちしないので、そのまま使うことにしました。 Anasal_Z12.jpg(176947 byte)
1mmのドラフティングテープでシートベルトを追加しました。 Anasal_Z13.jpg(38136 byte)
胴体上面パーツのインパネには1.5mm径で撃ち抜いた0.3mmプラ板で計器をデッチアゲました。 Anasal_Z14.jpg(176341 byte)
翼間支柱は前後の間隔を保持するランナーを残したまま下翼に組み付けました。
胴体には解したリード線で作ったヒートンを仕込んでます。
上翼を付けると張りにくい所には先に張線の片側を接着しました。
Anasal_Z21.jpg(69494 byte)

主車輪は二輪車のようなスポーク式ですので、これを表現するためにクリア成型されてます。
世の中にはこれに対応したエッチングパーツが有るようですが、持ってませんので塗装します。

ここからは完成品です。クリックすると大きなサイズで見ることができます。

Anasal_UFL.jpg(356799 byte)
組み上げて、張線して、デカール貼って、ウェザリングして完成です。所属部隊等は不明です。 Anasal_UBR.jpg(395282 byte)
同じ1/72で第一次世界大戦の単発機のニューポール N.28と並べてみました。大きいです。 Anasal_LP.jpg(330825 byte)
サルムソン(Salmson)エンジンの150馬力で回しております。 Anasal_RUF.jpg(318901 byte)
デカールを中心にフラットクリアーXF-86を筆塗り、銀色部分以外をマルチブラックでウェザリングしてます。
車輪の間の細い方の横棒を折ってしまったので金属線に置き換えました。 Anasal_LSF.jpg(96059 byte)
パイロットの眼の前にラジエーターや配管が有るので視界は悪そうです。 Anasal_FRS.jpg(107666 byte)
ラジエーターの配管の一部はプラ部品が上手く合わなかったので0.8mmの糸半田に置き換えました。
水平尾翼の支柱も長さが合わなかったので0.88mのプラ棒に置き換えました。 Anasal_RSB.jpg(101509 byte)
後席には機関銃が装備されているはずですが、そんな部品は含まれてませんでした。 Anasal_BLU.jpg(110833 byte)

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