special hobby 1/72 チャンス・ボート SB2U-2 ヴィンディケーター
1934年にチャンス・ボート社はアメリカ海軍に1,000ポンド爆弾を搭載して空母運用のために折りたたみ可能な主翼を備えた単葉の急降下爆撃機を提案しました。 多くの討議を重ねて1934年遅くに試作機XSB2U-1の製造が始まり、プラットアンドホイットニー社製のエンジンR-1535-76を搭載して1935年の1月4日に初飛行しました。 1936年10月26日には最初の54機のSB2U-1が発注されました。 SB2U-1はボート社にとって最初の単葉引き込み式主脚の機体でした。 機内備品を改良した58機のSB2U-2とエンジンをR-1535-102に換装して機銃をそれまでの7.62mmから12.7mmに強化した57機のSB2U-3が続いて発注され、ヴィンディケーター(Vindicator)の愛称が与えられました。
1937年、空母サラトガの第3爆撃中隊にSB2U-1が最初に配備され、1940年にはSB2U-1とSB2U-2は空母レキシントン、サラトガ、レンジャー、ワスプに配備されました。 57機のSB2U-3は全て海兵隊に配備されています。 SB2UはSDBドーントレスの実用化に伴い交代しましたので、実戦に参加したのはミッドウェイ海戦のアメリカ海兵隊とフランスに輸出された機体のみでした。 第一線を退いたSB2Uの殆どは訓練部隊で使用されましたが、1943年までに全ての機体が退役しています。
製作の記録です。インパネは黒で塗ってメーターの凹みに光沢ニスを垂らしただけです。
後席にも操縦桿が設置されてますが、練習機モードでしょうかね?
真鍮パイプと真鍮ロッドのプロペラ回転機構です。
パネルラインは浅いスジ彫りでしたので深彫りしました。イモ付の水平尾翼には金属線で補強を仕込みました。
尾翼周囲は赤、主翼上面は黄色に塗りますので、下地の白(C156)を塗りました。
ここからは完成品です。
塗装してデカール貼って光沢クリアをスプレー、墨入れ、張線して完成です。
空母ヨークタウン(CV-5)に搭載された機体のマーキングです。
プラットアンドホイットニーR-1535-96エンジンの825馬力で回しております。
主翼の赤帯、歩行帯、胴体の赤帯はデカールです。
ここから先の画像はクリックすると大きなサイズで見ることができます。
爆弾は箱絵のイメージから黒鉄色と銀の混色で塗ってます。ピトー管は0.28mmの金属線です。
歩行帯のデカールにはクリアーをスプレーした後でエナメルのつや消し黒を上塗りしてます。
主翼の後縁は厚かったので薄く削ってあります。
空中線支柱はレジンの部品が付いてましたが、折れやすそうだったのでプラ棒で置き換えました。