Revell 1/72 ニューポール N.28 C-1
ニューポール28(Nieuport N.28)複葉戦闘機の最初の試作機は1917年6月に初飛行し、同年の11月には最終的な試作機が飛行しました。 本機はそれまでのニューポールの戦闘機に比べて武装が2挺に強化され、エンジンはより強力となり、主翼の支柱はV字型から通常形式の2本タイプに改められました。 胴体は非常に細くされたため2挺目の機銃は胴体の左側面に装備されました。
しかし本機よりも少し前に初飛行したスパッド(SPAD)S.XIIIが優秀であったため、本機はフランスの標準戦闘機の座を奪うことができず、フランス空軍の注文はキャンセルされてしまいました。
アメリカは1917年に第一次世界大戦に参戦しましたが、ヨーロッパで戦闘機飛行隊を編成するための機体が大きく不足していました。 アメリカ陸軍はスパッドを要求しましたがエンジン供給の問題から不可とされ、かわりにニューポール機が提案されました。 アメリカ陸軍は297機のニューポール28を購入し、1918年3月に最初のアメリカ戦闘機隊の装備機になりました。 しかしながらアメリカ陸軍は本機の性能では満足できずスパッド機が供給が可能になるとニューポール機の交替を開始して1918年7月末までにスパッド機への機種変換が終了しました。
製作の記録です。コクピットはシートと短足のパイロットのみでしたので、インパネをでっち上げました。
左は未加工のカウリング部品です。実機では鉛筆で塗った所が開口してるんですが、
型抜きの関係もあって抜けていませんので、右のようにくり抜きました。
やはり未加工のエンジンとプロペラ周りの部品の仮組です。軸が太すぎて軽く回りませんので、
0.6mmの洋白線を回転軸にしてエンジンに取り付け、軸受は内径0.73mmの真鍮線を仕込みました。
ここまで進めてから上下の主翼を合体させます。合体後では接着し難い張線は先に胴体側に付けておきます。
上翼の上面と下翼の下面は張線後に塗装しますので、ここでは未塗装です。
今回、主翼間の張線に使うのはインフィニモデルのスーパーファインリギングです。
ハリスのような巻グセが無く、糸みたいに柔らかくて綺麗に曲がり、かなり伸びてくれます。
ここからは完成品です。
組み上げて、張線して、上翼上面と下翼下面にデカール貼ってクリアコートしてウェザリングして完成です。
1918年フランス、アメリカ陸軍航空隊のエドワード V. リッケンバッカー大尉乗機のマーキングです。
機体はフランス製ですが、主翼の上面にはアメリカっぽいポスターが描かれてます。
グノーム9N ロータリーエンジンの160馬力で回しております。
ここから先の画像はクリックすると大きなサイズで見ることができます。
プロペラの木目は筆描きが難しそうだったのでMr.ウェザリングライナーの焦げ茶で描きました。
張線には上記のスーパーファインリギング以外にモデルカステンのメタルリギングも使ってます。
普段は缶スプレーでクリアコートしますが、今回はタミヤアクリルのクリア塗料を筆塗りしました。
動翼の操縦索はどうなっているのか良く分からなかったので省略しました。一部は内部かもしれません。