アオシマ 1/72 川崎 三式戦闘機II型改 飛燕
昭和初期の日本の機械工業全体の国力はまだまだ後進国であり、航空機工業は先進国を師として、技術を学ぶことから急速に進歩していきました。 工業先進国であるドイツからダイムラー・ベンツDB601Aエンジンをライセンス生産し、初の水冷エンジン「ハ-40(1,175馬力)」を開発しました。 このエンジンを搭載したことで、それまでの国産機とは大きく異るシルエットを持つ三式戦闘機が誕生しました。
I型と呼ばれる量産機は試行錯誤しながらも2,750機が作られました。 さらに性能向上のため、出力を1,500馬力に向上させたハ-140に換装し、主翼の大型化の他、胴体の改修が行われたII型が開発されましたが、空戦性能が芳しくないことから量産されませんでした。 II型の主翼をI型丁のものに戻したものがII型改で1944年9月から量産が開始されました。 機体は374機が完成しましたが、ハ-140の生産が遅延したことで、275機は五式戦闘機に改修されましたので、II型改としては99機の生産に留まりました。
飛燕の多くのキャノピーは後方視界の悪いファストバック型でしたが、末期に生産された機体には後方視界が利く涙滴形風防が採用されました。
製作の記録です。回転軸は0.6mm洋白線、軸受は0.7mmの貫通穴を開けた2mmプラ棒です。
パイロットを乗せる予定なのでシートベルトは無し、インパネの計器部分にはクリアを垂らしました。
バラバラの状態で機体色を塗りました。識別帯と機銃口はデカールも有りましたが、
貼りにくそうなので境界をマスクして機体色を剥がしてから機橙と赤を塗りました。
デカール貼って、士の字にして半光沢クリアをスプレーしました。
ここからは完成品です。クリックすると大きなサイズで見ることができます。
ウェザリングして張線して完成です。
大戦末期の飛行第56戦隊所属機のマーキングです。
パイロットは組み上げてから乗せましたが、ブーツを切って、ひじを削る必要が有りました。
こんなジオラマが作れるように、架台や脚立、整備兵のフィギュアが入ってました。
ハ-140の1,500馬力で回しております。
中央のキャノピーは開けた状態の幅広タイプと、閉じた状態のタイプの両方が入ってました。
黒で墨入れしてから、マルチグレーでウォッシングしてます。廃棄汚れは4Bの鉛筆で描き入れました。
空中線は0.07mmのハリスです。