special hobby 1/72 グラマン F3F-3 フライングバレル
アメリカ海軍が実戦投入した最後の複葉戦闘機がグラマンのF3Fです。 本機は本質的にはF2Fの改良型で、胴体が18cm、主翼が1.07m延長され、尾部が僅かに大きくされています。 試作一号機のXF3F-1は1935年の5月20日に初飛行しましたが、二日後には構造的欠陥により墜落しました。 試作二号機も空力的な問題により墜落しましたが、これらの問題点の改善を促すことになりました。
F3F-1の最初の54機は1936年1月に部隊配備されました。 さらなる性能向上のために850馬力のライト・サイクロンGエンジンを搭載した試作機XF3F-2が1936年6月に発注されました。 F3Fの最終型であるF3F-3は1938年6月に発注され、同年12月には空母ヨークタウンのVF-5と空母ワスプのVF-7に配備が始まりました。 本機は後継の単葉戦闘機によって置き換えられるまでアメリカ海軍の主力戦闘機であり、本機を最後に使っていた海兵隊のVMF-211からは1941年10月10日に退役しています。
製作の記録です。フロアとサイドコンソールはレジン、方向舵ペダルとベルトとインパネはエッチング、メーターはフイルムです。
シートと干渉したのでサイドコンソールは削ってます。
プラ棒で補強してコックピットを組み込みました。
下翼と水平尾翼と方向舵にダボとホゾが有りませんので、金属線で補強しました。胴体にもダボとホゾ
が有りませんが、下翼と水平尾翼の金属線は貫通してますので胴体の接着補強にもなってます。
今回、特別な軸受は用意せずに、エンジン先端と後端に軸穴を開けたのみです。回転軸は虫ピンです。
銀塗装に備えて黒を下塗りしました。主翼の支柱の接着部には金属線で補強を入れてます。
下翼下面を除いて塗装し、デカールを貼って、光沢クリアをスプレーしました。
胴体と上翼を結合して、これらの間の張線を行いました。
下翼と胴体を結合して、最後に上翼内側と下翼外側の張線を行いました。
今回の張線で見える所に貫通させたのは下翼外側のみで、他は埋め込み式にしてます。
ここからは完成品です。
下翼下面を塗ってデカール貼って、全体を組んで、空中線を張って完成です。
1939年11月、空母ヨークタウン配備のVF-5のマーキングですが、ホイールの赤は脚色です。
ライトR-1820-22エンジンの850馬力で回しております。
主翼上の空中線支柱は付属のエッチングが頼りなさそうなので金属線を使いました。
ここから先の画像はクリックすると大きなサイズで見ることができます。
胴体とカウリングの赤帯の縁の黒はデカールも有りましたが、塗装してます。
プロペラブレード先端の三色もデカールを止めて塗装しました。
爆弾尾部のフィンはエッチングパーツです。組み立て難かったです。
まさにフライングバレル(空飛ぶ樽)ですね。