フジミ 1/72 中島 艦上偵察機 彩雲11型
日本海軍は航空母艦から運用する艦上機を戦闘機、攻撃機、偵察機の三機種で始めましたが、一三式艦上攻撃機から三座とすることで、艦上攻撃機で偵察機を代用させていました。 しかし敵空母への先制攻撃を行うためには、敵戦闘機よりも高速の偵察機が必要であるとの認識が生まれました。 彩雲は昭和17年に中島飛行機に試作発注され、空気抵抗を減らすために機体を極力小型化し、主翼を折りたたまなくても空母のエレベータに乗れるように設計されました。
高翼面荷重の機体の離着陸性能を補うために親子式二重フラップとスラットの高揚力装置が装備されました。 昭和19年4月に量産が始まり終戦までに388機が生産されました。 しかし、当時既に空母機動部隊は失われていましたので陸上基地から高速と長大な航続力を活かした偵察に活躍しました。
製作の記録です。回転軸は外/内径=1.1/0.45mmのパイプ、軸受は1.6/1.15mmのパイプ、
尾部のストッパーは回転軸に差し込んだ0.35mmのロッドにプラ棒を付けます。
インパネとサイドコンソールはデカールですが、サイズが合いません。
後席のインパネは部品無し、原寸の図のみでしたので、デカールに合わせてプラ板で自作しました。
サイドコンソールもデカールに合わせて切り出したプラ板を貼ってます。
十の字にして、主要なコンポーネントと伴に塗装しました。
ここからは完成品です。
デカール貼って、つや消しクリアスプレー、ウェザリングして完成です。
昭和20年3月の愛媛県松山基地 海軍第343航空隊 偵察第4飛行隊のマーキングです。
中島 誉エンジンの1,990馬力で回しております。
一番前の固定風防は胴体との隙間が大きかったので溶きパテで埋めました。
翼端灯は付属のクリアパーツを付けてクリアカラーを塗りました。
ここから先の画像はクリックすると大きなサイズで見ることができます。
乗降や整備で塗装が剥がれそうな所にエナメルのクロムシルバーをチョンチョンと置いてます。
スピナーは黒の下地にメッキシルバーを塗ってます。
ピトー管はキット付属の真鍮パイプと洋白線を使いました。
水平尾翼の白い偏流測定線はデカールを止めて塗装しました。