special hobby 1/72 グラマン SF-1
アメリカ海軍の戦闘機の老舗と言えばグラマンですが、そのグラマンの最初のアメリカ海軍向け戦闘機が複座の FF-1でした。試作機のXFF-1(社内呼称G-23)は1931年12月29日に初飛行し、試験中にエンジンがR-1820-Eから R-1820-Fに換装されパワーアップが図られました。アメリカ海軍は2門の固定機銃と1門の旋回式後部機銃を備え たFF-1を発注しました。
この機体から派生型した偵察戦闘機型がSF-1で、アメリカ海軍は33機を発注しています。SF-1ではエンジンが R-1820-84に換装され、カウリングが大きくなり、排気管の取り回しも変更されています。燃料搭載量は増やされ ましたが武装は固定機銃1門に減らされ、後席では写真偵察を行うことができました。SF-1は1934年3月30日に空母 レキシントンの偵察機隊VS-3Bに配備されました。FF-1、SF-1ともに1936年末には第一線から退き、 予備部隊に転用されています。
製作の記録です。偵察機型ですので後席は後ろ向きです。
ベルトは付属のエッチングで、胴体部品にはダボ・ホゾが有りませんのでプラ板でガイドを付けました。
筋彫が浅い気がしたので深彫りして、黒を流してから表面をサンディングして均しました。
レジン製のエンジンに排気管等を組み付けて、プロペラの回転機構を仕込みます。
翼間支柱の取り付けは金属線で補強し、リード線をばらしてワイヤで張り線の固定用のヒートンを作ります。
塗装を始めました。胴体のグレーはそのまま機体色ですが、白は後で赤や黄色を塗るための下地で、
黒は銀の下地です。主翼はこれから黄色を塗りますが、後で赤を塗るところをマスキングしてます。
翼間の張り線を行い、デカールを貼って、車輪も組み付けて乾燥中です。
ここからは完成品です。
空中線を貼り線して完成です。
1935年 航空母艦レキシントンに配属されたVS-3飛行隊所属のSF-1仕様で仕上げました。
ライト R-1820-Fの750馬力で回しております。
下翼のステップにはハセガワのつや消し黒フィニッシュシートを貼ってます。
軍用機とは思えない古き良きカラフルネイビー時代の塗色です。
翼間と空中線は0.1mmのハリスです。
上翼のエルロンにはバランスタブらしいものが付いてます。