ファインモールド 1/72 メッサーシュミット Me410A-1
敵爆撃機を追跡・破壊する駆逐機として開発されたBf110の後継機として数々の新機軸を採用して開発されたのがMe210でしたが、飛行中の安定性が悪いことが試作の段階からの致命的な問題でした。 このMe210のエンジンをDB601から大型のDB603Aに換装し新型翼をつけたMe210Aの一機がMe410V1として1942年秋に初飛行しました。 これがMe410の最初の原型機と考えられています。
最初の量産型であるMe410A-1は「高速爆撃機」と呼ばれたコンセプトの機体で、機首の爆弾倉に各種装備を選択的に装備することができました。 A1/U1は偵察型、MG-151/20を2門パック搭載したA-1/U2は駆逐機型と言われ、A-1/U4が50mm砲を搭載した戦闘爆撃機型でした。 A-1の機首下面の爆弾倉には500kg爆弾2発を搭載可能で、左右に回転するように開く「クラムシェル」と呼ばれるドアで被われていました。 機首に武装を集中させていますが、無線手兼銃手によって操作される独特のリモコン式動力砲塔も装備しています。
「バトルオブブリテン」は事実上ドイツ空軍の敗北として1940年冬に終結していますが、ドイツ空軍はその後も少数機でイギリス本土に夜間侵入して混乱を狙う、いわゆる「嫌がらせ」作戦を続けていました。 Me410も1943年6月から本作戦に投入され、厳重なイギリスのレーダー網を突破して低空侵入し、夜間戦闘機モスキートの激しい追撃を受けながらの爆撃という過酷な任務に活躍しました。
製作の記録です。操縦席のインパネとサイドコンソールはデカール、シートベルトはドラフティングテープです。
コックピットフロアの裏側にはMG17(7.9mm)とMG151(20mm)が半埋め込みでモールドされてます。