special hobby 1/72 グッドイヤー F2G-2 スーパーコルセア
1944年にグッドイヤーエアクラフト社は、既に開発に成功していたチャンスボートF4Uコルセアの設計を改善する任務を与えられました。 グッドイヤーエアクラフト社はプラットアンドホイットニーのR-4360エンジンを搭載して本質的に新機種となる機体を開発しました。 このエンジンは星型配置の7気筒エンジンを4基直列につなぎ合わせて、計28本のシリンダーで構成されており、冷却の空気の流れを確保するためにシリンダーの角度は各列で少しずつずらしてあります。 本機のキャノピーは視界が良好な涙滴型とされ、F2G スーパーコルセアと命名されました。
F2G-1は海兵隊向けに418機のオーダーを受け、主翼の折り畳み機構や着艦フックを装備したF2G-2は海軍向けに10機のオーダーを受けました。 スーパーコルセアは上昇力と速度に優れた性能を示し、新しいキャノピーはパイロットに完全な全方向の視界を提供しました。 しかしながら、試作機が8機完成したところで終戦となり、全てのオーダーはキャンセルとなりました。 完成した各型5機の大半はエアレースの機体とする目的で民間に払い下げられました。
製作の記録です。レジン製のエンジンのセンターを開口して、3mmプラパイプを埋め込みます。
本来は7気筒×4列のはずですが、付属していた部品は9気筒×2列ですので、F4UのR-2800だと思われます。
コックピットの殆どもレジン製ですが、シートベルトはエッチングが付属してました。
インパネはプラ部品とエッチングでメーターが印刷されたフィルムをはさみます。
機首上面のインテークは左のように胴体側を開口して、不使用部品に指定されているエッチングのメッシュを付けます。
インテークの入り口は右写真の三ヶ月のような無垢部品が指定されていましたが、
0.3mmのプラ板を曲げてカバーにしました。段差は光パテで平滑にしてます。
主脚収納庫、主翼のインテーク、主翼下面のロケット弾ランチャーはレジン製です。
主脚収納庫は組み込む前に機体内部色で塗装しておきました。
全体を塗装してデカールを貼って、光沢クリアをスプレーして墨入れしました。
キャノピーは切り出す前に機体内部色を塗装しておきます。
ここからは完成品です。
キャノピーを切り出して接着、空中線を張って完成です。
1945年10月から1946年6月までグッドイヤー社とパタクセントリバー海軍航空基地でテストされた機体のマーキングです。
プラットアンドホイットニーR-4360の離昇出力3,000馬力で回しております。
機首のチェッカーマークのデカールは少しオーバーサイズでした。
合せ目は目立たないように下にもっていきました。
ピトー管は主翼に穴は開いてましたが部品は用意されてませんでしたのでアルミのパイプと真鍮線で作りました。
キャノピー内のバックミラーは部品が用意されてますが、
キャノピーの摺り合わせと接着に気を取られて、装備するのを忘れました。
排気管はレジン製で、開口されてました。
タイヤはレジンの自重変形タイプでした。0.3mmの半田でブレーキパイプも付けましたが見えませんね。