HELLER 1/72 ロッキード L-749 コンステレーション
1939年トランスワールド航空の要請で、ロッキードにおいて新型旅客機のプロジェクトが始まりました。 1943年1月9日にこのプロジェクトの初期型L-049 コンステレーション(CONSTELLATION:星座)愛称コニー(Connie)が初飛行しましたが、戦時下であったことから輸送機C-69として陸軍に納入されました。 L-749はL-049のエンジンを強力なタイプに換装した改造型です。
1949年9月30日、ニューヨークのラガーディア空港を離陸したP.A.A.(パンアメリカン航空)のL-749 N86530 Clipper Monarch of the Skies号はその数分後に単座の軽飛行機セスナ170と衝突しました。 セスナの乗員と乗客は死亡してしまいましたがL-749に負傷者は無く、安全にミッチェル空軍基地に着陸することができました。
本機は1950年の8月にエア・フランスに売却され1969年12月に引退、1971年にはスクラップとされました。
製作の記録です。完成すると殆ど見えなくなってしまうコックピットです。
民間機のシートベルトは良く分からなかったので適当です。
大きい機体ですので錘も多量に必要でした。釣り用の大きな鉛と半田を仕込みました。
水平尾翼に付いている垂直尾翼の基部は左のようにフィレット状になってましたが、
実機写真を見ると、垂直に立っているようですので右のように削って加工しました。
今回は四発分を量産しないといけないので、3mmパイプと2mmロッドの組み合わせにしました。
パイプ内に納まるロッドには潤滑剤のつもりで鉛筆を擦り付けてます。
胴体と主翼に隙間が空きます。無理やり接着すれば良いんですが、
主翼と胴体は着脱可能にしたいので、上反角を増やすように曲げる必要があります。
ストーブで温めて手でしごいたり、錘を置いたりで曲げる作戦です。
胴体側の形状も主翼下面と合いませんでしたので、丸みを押さえるようにプラ板を接着してます。
胴体パーツは組み立て前に側面の窓の周囲を中心に白をスプレーしておきます。
クリアパーツを接着し胴体左右を結合した後で、窓の周囲のみをマスクして再び白をスプレーしました。
側面窓のみをマスクするのが面倒でしたので、このような手順を採りました。
今度は白を塗った所をマスクして銀をスプレーしました。
機首上面のデカールですが、切れてますし硬いので、塗装に切り替えます。
胴体側面のデカールは分割されてますが、高さが合いませんし、窓のサイズが小さいです。
貼る前に気づけば、上下の青い帯で切り出して貼ったんですが。。。。。
主脚のカバーはイモ付けの設計ですが、接着面積も有りませんので針金を仕込みました。
ここからは完成品です。
空中線を張り線して完成です。
紫電と並べてみました。さすがに大きいです。
P.A.A.(パンアメリカン航空)のL-749 N86530 Clipper Monarch of the Skies号のマーキングです。
カーチス・ライト R-3350 サイクロン(2,200馬力) 4基で回しております。
胴体中ほどのデカールのズレは塗装で誤魔化そうとしましたが、これが限界でした。
胴体にモールドされていたアンテナや支柱は切り離して作業し、後に針金で補強して戻しました。
胴体後半下部の(電波高度計?)アンテナは真鍮線で加工したものに置き換えてます。
機首下側のデカールも厳しい状況です。
保管の都合から胴体と主翼は接着しないことにしました。
ここまでの写真は主翼に胴体を乗せただけで撮ってます。