ハセガワ 1/72 ユンカース Ju88C-6
ユンカースJu88は水平爆撃と急降下爆撃の能力を合わせ持った爆撃機であり、また双発爆撃機としては優れた運動性能と最高速度を利していろいろな用途に使用されました。 開戦当初から大戦終了まで使用され、総生産機数はBf109、Fw190に次ぐ15,000機に達しました。 1940年夏頃から部隊へ配属されたJu88A-4は全幅がA-1の18.375mから20.08mとなり、自重も増えましたがエンジンを高出力のJumo211F/Jに換装したことにより最大速度はA-1より速くなりました。
A-4から発達した夜間戦闘機のJu88C-6は1940年11月から翌41年2月までレヒリンでテストされていました。 C-6のエンジンは吸気冷却器付きのJumo211J(1,420馬力)で、エンジンナセル下面にはA-4にも見られるような吸気冷却器の大きな膨らみが有ります。 武装は前方固定武装として機首にMG17を3門とMG151/20またはMGFF-Mを1門搭載し、機首下のゴンドラに2門のMGFF-Mを搭載するのが普通でした。 後に機首にFuG202/212レーダーを搭載したり、FuG220SN-2レーダーを併用したりとの改修が行われた機体も有りました。
製作の記録です。コックピットから始めます。シートベルトは想像で付けてます。
右舷側の自転車のサドルみたいなものには誰が座るんでしょうね?
プロペラ軸は今回も両端のみを支える方式にしました。
下地のRLM76と斑点のRLM75を混色した薄い塗料で斑点の境界を描きました。
下地より先にRLM75で斑点を埋めますが、境界線に対して垂直に細い筆を動かしてエッジをぼかしたつもりです。
下地色の境界とラインに色を置いてます。水平尾翼とコックピットは下地の塗装済みです。
下地塗装が終わりました。
墨入をしてデカールを貼ります。十字のデカールは切り出した台紙を位置合わせに使ってます。
デカールの表面が白っぽくなってます。保管中にデカールの表面側と説明書が接触して、
その上にランナーが積まれていたためにデカール表面に紙が貼り付いたためです。
できるだけ剥がしましたが、完全には取れませんでしたので乾燥後にリタッチします。
ここからは完成品です。
各コンポーネントを合体、空中線を張って完成です。
1944年1月 第二夜間戦闘航空団の司令官
ハインリッヒ プリンツ ツー ザイン-ヴィトゲンシュタイン少佐乗機の仕様で仕上げました。
Jumo211Jの1,420馬力×2基で回しております。
中央(内側)の黒いアンテナがFug202/212でエッチングパーツです。
上下方向はもう少し離しておかないと電波が干渉しそうです。
外側はプラパーツのFug220SN-2で、その巨大さゆえに空気抵抗も大きかったようです。
アンテナは目立ちますが、マーキングは地味です。
背面の斜銃をはじめとして機銃口は開口してますが、見えませんね。
仕上げのクリアは半光沢をスプレーしました。
左翼下面には小さなアンテナらしきものが有ります。多分電波高度計のアンテナだと思います。