Sword 1/72 グラマン JRF グース
アメリカ海軍のJRF、アメリカ空軍ではOA-9として知られるグラマン・グース(がちょう)は1937年に初飛行した8席の民間型水陸両用機グラマンG-21Aの派生型です。 この水陸両用機の軍事型への転用は、まずアメリカ陸軍航空隊が1938年に発注した26機の契約から始まりました。 これらの6席の機体は450馬力のプラットアンドホイットニーR-985-17sを装備し、1938年の11月から1939年の10月OA-9として納入されました。
1939年にはJRF-1としてアメリカ海軍に10機が納入され、続いてJRF-2として沿岸警備隊に納入されました。 グースは本質的には8席の汎用輸送機ですが、標的曳航機や写真偵察機とされたJRF-1Aを始めとして、多数のサブタイプが生産され、JRF-1A以降はエンジンがR-985-AN-6(450馬力)に換装されています。
太平洋戦争の終結とともにアメリカ海軍からは退役していますが、沿岸警備隊では1950年代中期まで使用されました。 グースは11の国の空軍や海軍で任務に就き、海上自衛隊には1955年にアメリカ軍の中古機が供与され救難機として鹿屋の大村航空隊に配備されました。
製作の記録です。艇体底部のステップ部はレジン(ウレタン)部品で置き換える仕様です。
シートはレジン製でパイロットのシートにはベルトもモールドされてます。
キャビンの窓のクリア部品を後で嵌めるのは難しいので、この段階で接着します。
そうなると窓をマスクするのが面倒ですので、窓の周囲のみ先に塗っておきます。
底部のステップ部を切除してレジン部品を嵌めました。レジンとプラ部品間の段差はこれから修正します。
バキュームフォームのキャノピーはできるだけ摺り合わせしましたが、
完璧にはいきませんので隙間をパテ埋めしました。
士の字にして墨入・デカールまで終了。つや消しの防眩塗装部をマスクして半光沢クリアをスプレーします。
ここからは完成品です。
0.1mmのハリスで補助フロートと空中線の張り線を行って完成です。
マーキングは海上自衛隊大村航空隊の9011号機の仕様です。
黒に少し白を混ぜた色で防眩塗装しました。空中線支柱はもう少し前傾しているのが正解のようです。
450馬力のR-985-AN-6を2基で回しております。
スピナーの赤は私の脚色です。
主脚の支柱の納まりは実機とは異なるようなんですが、このようにするしかありませんでした。
エンジンケースの上に装着されているのは排気系だと思うのですが、どこから排気されるのかよく分かりません。
スジ彫りは深く追加彫りしましたが、太くなりすぎたようです。