ファインモールド 1/72 三菱 烈風11型
昭和19年4月19日に完成した「試製烈風」(A7M1)は非凡な性能を秘めながらも、量産型「誉」エンジンの性能低下により速度と上昇力が目標値を大きく下回ったために8月4日には生産中止命令が出ました。 そこで堀越技師はエンジンを三菱製のMk9A(ハ-43)に載せ替える様に空技廠に交渉しましたが、聞き入れられなかったため三菱は自社のリスクでエンジン換装を行いテストを開始し、空技廠もそれを黙認しました。
改修された機体(A7M2)の最高速度は高度5,800mで628km/hに達し、上昇力も6,000mまでに6〜7分と大幅に向上していました。 「試製烈風」の開発時に堀越技師は「空戦フラップ」は信頼性が低いとして装着に慎重でしたが、A7M2に装着してみると零戦に匹敵する空戦性能が得られることが判明しました。
昭和20年6月にA7M2は「烈風一一型」として制式採用され7月中旬から量生に移行しましたが、前年の東海大地震とB-29による空襲のために生産は進まず1機の量産機も完成しないまま終戦を迎えました。
製作の記録です。シートベルトはファインモールド製、インパネはデカールでメーターにはUV硬化の接着剤を垂らしてます。
主翼とフィレット間に隙間が有るので1mmプラ棒で埋めて、削って擦り合わせます。