AIRFIX 1/72 グラマン F4F-4 ワイルドキャット
FF-1、F2F、F3Fの複葉戦闘機を連続して送り出しアメリカ海軍艦上戦闘機メーカーの「主」にのし上がったグラマン社が時代の趨勢に従って完成させた最初の全金属製単葉艦載機がF4Fでした。 開発の初期段階ではブリュースター社のF2Aバッファローに遅れを取っていましたが設計の改良で盛り返し、結果的には同機をしのいで主力艦戦の座を手にしました。 原型機の初飛行は1937年9月で、最初の生産型F4F-3の部隊就役は1940年12月から始まりました。
太平洋戦争開戦時における就役数は269機でライバルとなる日本海軍の零式戦闘機の約500機に対して劣勢であり、性能的にも零戦に対しハンディを負っていました。 しかしグラマン社らしい強靭な機体構造、急降下性能、重武装、そして零戦の弱点をついた巧みな空戦術を駆使して、最終的な戦果/損失率で勝利を納めました。
F4F-3までは主翼を折り畳むことが出来なかったため、空母での取り扱いや搭載機数に不満が有りましたが、F4F-4では折り畳み翼が採用され、加えて機関銃が6門に増強されて、ミッドウェー海戦までに-3と交代しています。 F4Fシリーズは各型合計7,825機が生産され後継機F6Fヘルキャットに主力機の座を譲った後も護衛空母に搭載され、太平洋戦争終結の日まで第一線に留まりました。
製作の記録です。コックピットは主脚支柱と一緒に組み立てます。下を見るための窓にはマスキングゾルを塗っておきます。
主脚を上げ下ろしする機構もモールドされてますが組み上げると見えなくなります。
シート後部の隔壁からパイロットの肩までのシートベルトを追加しました
ヘッドレストの前傾がキツかったので、背面に切り込みを入れて少し後に曲げてやりました。