フジミ 1/72 愛知 九九式艦上爆撃機11型
九九式艦上爆撃機は日本海軍が昭和11年に愛知、中島そして三菱の三社に対し11試艦上爆撃機として試作指示を出して開発された機体で、愛知製作の機体が昭和14年12月に制式採用されました。 この機体は当時主流になりつつあった全金属製片持ち式低翼単葉機で、基本思想はドイツ・ハインケル社のHe70高速単葉輸送機をモデルとしたもので、楕円翼や機体全面への沈頭鋲等が取り入れられました。 主翼のネジリ剛性を持たせるために頑強にすることと中央翼を厚くしないために主脚には固定脚が採用され、昭和17年までに476機が生産されました。
本機は昭和15年春から日華事変に参戦しましたが、昭和16年12月8日の真珠湾攻撃が本格的な活躍の舞台となり、零式艦上戦闘機や九七式艦上攻撃機と共に輝かしい戦果をあげました。 急降下爆撃は奇襲、高い命中精度、敵兵の心理を威圧するという特長を持った爆撃法で、水平爆撃の命中率が10%程度であるのに対して80%の高命中率を誇り、開戦当初の主力機でありました。
製作の記録です。プロペラには軸穴が開いていましたが、少し太いので短く切った
真鍮パイプを仕込み、そこへ0.9mmの真鍮線を入れて軸にしました。
コックピットはあっさりしたものです。シートベルトは糊付きアルミシートに
塗装したマスキングテープを貼って、細く切り出したものです。
後席の機銃は何故か組説には記述が有りませんが、部品は有りましたので取り付けました。
スジ彫りは浅めでしたので深彫りしました。
表面をサンディングして、残った削りカスはサラサラの接着剤を流して溶かしました。
窓枠の凹モールドに墨入して見やすくしてから黒で下塗りしてます。
爆弾の先端の風車をエッチングのジャンクパーツのランナーを切り出して再現しました。
小さい方の60kg爆弾の回転止は真鍮線です。