ACADEMY 1/72 コンソリデーティッド B-24M リベレイター
B-24はコンソリデーティッド社が開発したアメリカ陸軍の大型四発爆撃機です。 当時、主力爆撃機になりつつあったB-17は優秀な機体でしたが航続距離の短さが難点でした。 B-24では航続距離を伸ばすためにグライダーのような細長い直線翼が採用されました。 M型は最終量産型で航法士用胴体側面の窓がバブルタイプになり、尾部銃座の軽量化が図られました。 本型はフォード社で1,677機、コンソリデーティッド社で916機と合計2,593機が生産されました。
本機は武装として50口径の機関銃を機首、背面、腹部、左右側面の合計10丁搭載して、約1.8トンの爆弾を抱えてドイツ領深く侵攻出来ました。 排気タービンを備えて1,200馬力を出力する四基のプラット・アンド・ホイットニーR-1830-65によって巡航速度347Km/h、実用上昇限度8,500mの性能が得られました。 312m/分の上昇率はかなり遅い方で搭乗員からは不評でしたが、3,614ガロンの燃料を搭載すれば航続距離は約6,000kmにも及びました。 本機の操縦は難しく、騒音も大きかったようですが、ルール地方を超えて数え切れない任務を達成し、ナチスドイツの頭上に膨大な爆弾を投下する目的を果たしました。
製作の記録です。コックピットはシンプルです。インパネはデカールでメーターにはエナメルのクリアを乗せてます。
機首はクリアで成形されていますが、本来のクリア領域はマスキングしたところだけです。
機体内部色は本来クロメイト グリーンですが、手持ちに無かったのでMr.カラーの320
(濃松葉色)で代用し、内側に塗りました。外側には銀塗装に備えて黒を塗ってます。
前輪式なので錘を仕込みますが、機体が大きいので釣り用の鉛錘を多量に仕込みました。
もっと機首先端に近い所に仕込みたかったんですが、爆撃手席を温存するために操縦席の後に仕込みました。
コックピット後方の背面には回転銃座が有り、組み立ててから胴体左右で挟み込む設計ですが、
後の処理が面倒ですので、追加した梁で銃座の基部が落ちないように支えて胴体で挟むことにしました。
爆弾は500ポンド(225kg)を8発で1.8トンになります。
胴体後方の側面機銃です。右舷は窓に空いた穴と銃の位置が合ってますが、
左舷は穴がもっと後方なので、銃架の位置を移動させました。
銃身は整形時に破損しましたので0.8mmパイプに置き換えてます。
主脚収納庫はマスキングテープ、ティッシュ、マスキングゾルでマスクしました。
胴体と機首は筆塗り、主翼と尾翼は一部筆塗り、大半はスプレーで塗装しました。
翼の前縁は先につや消し黒を塗ってマスクしてますが、クリアコートに備えて未だ剥がしてません。
プロペラ回転アッセンブリーです。軸は虫ピンでピンの頭の前にプラ板でワッシャを入れます。
3mmプラパイプに穿孔した2mmプラ棒を入れて軸受とし、カウリング内には軸受を固定するシムを入れてます。
コックピットのキャノピーと胴体の間に隙間が出ましたので
0.5mmのプラ棒で埋めてます。