ファインモールド 1/72 中島 九〇式艦上戦闘機二型
昭和7年に制式採用され、戦前の海軍航空隊の主力戦闘機として活躍したのが九〇式艦上戦闘機です。 アメリカのボーイング社製戦闘機を参考にした初の日本人設計による国産艦上戦闘機としても知られています。 国産の中島・寿エンジンを搭載し、武装は7.7mm機銃2丁を装備していました。 293km/hの最高速度や高いレベルにあった格闘戦性能など、当時の艦戦としては世界の水準に達した性能を備えていました。
国民の献金により、軍に献納された報国号も多くあり、献納式において横空戦闘機隊の源田サーカスが編隊飛行の妙技を披露し、観衆を沸かせました。
製作の記録です。コックピットから始めます。シートベルトはドラフティングテープですが、本数等は適当です。
インパネのデカールは無く、メーターが凹になっているだけです。塗ってメーターにはUV硬化接着剤を垂らしました。
排気管はホワイトメタル製で、排気口は凹になってましたが、追加で掘ってます。
下翼と胴体に支柱を接着して、上翼を仮組みして乾燥待ちです。
全体の塗色は銀色ですので黒で下塗りしましたが、金属製と思われる部分に限定しました。
張り線は先に下翼と胴体に固定して、上翼から出してテンションを掛けて固定しました。
ここからは完成品です。
デカールを貼って、光沢クリアをスプレーして完成です。
昭和9年5月に戸畑鋳物株式会社の献金により購入され、羽田空港にて
献納式が行われた報国第60号 戸畑鋳物機のマーキングで仕上げました。
中島製「寿」エンジンの580馬力で回しております。
プロペラはホワイトメタル製です。表側は磨いてメタルプライマーを塗ったのみで銀塗装はしていません。
エナメル線でプラグコードを追加しました。
胴体と上翼の間隔はもう少し広い方が正解だとは思いますが、支柱を伸ばすのも難しいのでキットのままです。
地上から飛行中を見上げても報国号であることがアピールできるマーキングです。
機体の下に敷いたケースはカセットテープ用では無く、一回り小さいDAT用のケースです。