ITALERI 1/72 アメリカ陸軍 A-26B インベーダー
ダグラス社製双発軽爆撃機A-26(インベーダー)は1942年に初飛行し、最初の18機がヨーロッパ戦線に登場した のは1944年の夏でした。登場は遅い時期でしたが歩兵の航空支援攻撃に活躍しました。太平洋戦線でも数ヶ月の 間に搭乗員から好評な機体として名声を確かなものにしました。
本機は設計段階から攻撃・爆撃・夜間戦闘の三タイプが考えられていましたが最初に採用されたのは攻撃型の原 型XA-26Bを元にするA-26Bでした。
第二次世界大戦後の1948年にはアメリカ軍の機種区分の変更からA-26はB-26と改称され、朝鮮戦争やベトナム戦 争を始めとする各地の紛争で活躍し、アメリカ軍の最後の機体は1969年、沿岸警備隊の機体は1972年に退役して います。
製作の記録です。コックピットフロアーの似たようなショットですが、左が加工前、右が加工後です。
この機体はパイロットが一名で右舷にのみシートがあるようですが、左舷にもシートの台座が
モールドされていましたので、これを切り飛ばしてプラ版で蓋をしました。
機内を組立ましたが、建付けが良くありません。
胴体と主翼も数カ所パテのお世話になってます。
機首に収まるはずのフロアー部分は干渉したのでカットしました。
夜間爆撃機仕様の黒塗装ではありません。無塗装銀地の銀を塗るためにミッドナイトブルーを下塗りしました。
塗料瓶の底から顔料の濃いところを取り出して銀を塗りました。ここから更に塗りを重ねます。
基本的には田中克自流ですが、太めの筆を使いましたので田中克自風と言ったところです。
胴体後半の側面や垂直尾翼の一部、外翼の中央パネルは少し黒を混ぜた銀を塗ってます。
主翼は左右分割ですので、接着しないで分解・組立できるように真鍮線を仕込みました。
ここからは完成品です。
プロペラ周りを組立て、空中線を張って完成です。
1944年フランスの第386爆撃航空群 第552爆撃中隊所属機の仕様で仕上げました。
2基のプラットアンドホイットニーR-2800-79(2,000馬力×2)で回しております。
筆で銀色を塗った後で磨いてます。
塗装後もパネルラインは良く見えますので、墨入はデカールの上のみにしました。
銀のトーンを変えたところは、もう少し控えめでも良かったかもしれません。
タイヤのパーツは自重で変形している状態で成形されてました。
機首の口のマーキングはデカールですが、もう少し前を向いているのが正解かもしれません。
この位置でしか合わなかったので、下の方に貼りました。