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ファインモールド 1/72 三菱 日本海軍零式艦上戦闘機32型(HAMP) |
キット解説 |
2008年8月3日公開の21型はファインモールドと月刊Model Graphicsとのコラボレーションによるマガジンキット でしたが、今回の32型は成型品は同じくファインモールドですが、雑誌は隔月刊Scale Aviationとのコラボレー ションになるキットです。 雑誌の通常価格は1,380円でこの号(2008年1月号)は3,200円でしたから、単純には キット価格は1,820円になります。 「至高のゼロ 第二弾」ということなのでカッチリした成形で、合いも良好です。 |
実機解説 |
零式艦上戦闘機32型は21型の性能向上型として計画され、エンジンは栄12型の950馬力から栄21型の1100馬力に パワーアップされ、高空性能と速度の向上を狙ってプロペラの直径が15cm大きくなりました。 また、翼端の折 りたたみ機構は廃止され、折りたたみ部分を切り落として、角形に成形されたことで主翼は1m短くなりました。 昭和16年7月15日に初飛行しましたが、期待された速度向上は計算値を下回る11km/hに留まりました。 また燃 費増大と燃料タンクの容量減少で航続距離は3,350kmから2,380kmに低下しました。 しかし、翼端を切りつめた ことでロール率と急降下制限速度が向上し、主翼に装備された20mm機関砲の弾数は60発から100発に強化されま した。 速度向上が思ったほどではないことと航続距離の低下であまり評判が宜しくない32型でしたが、あま りに長い21型の航続距離と比べるからで、2,380kmはF4Fワイルドキャットの1,680kmを遙かに凌ぐ性能であり、 向上した上昇力により、パイロットからは迎撃戦なら32型が好まれたようです。 零式戦闘機のコードネームはZeke(ジーク)でしたが、32型のみは翼端形状が異なることからHampと呼ばれて いました。 |
製作の記録です。 |
コクピットを組み立てます。 スケビを参考に側壁や床にパイピングを追加してます。 メーターは付属の デカールを使用し、シートベルトはファインモールドのエッチングです。 シートの後には緩衝ゴムも着けました。 |
コクピットを組み上げて右壁に接着しました。 シート左のレバーも追加したものです。 |
エンジンそのものは素組です。 プラ棒の中心に穴を開けて軸受けとし、プロペラ軸は0.55mmの針金です。 プロペラ軸のおしりは90度曲げてストッパーにしました。 胴体の先端には軸受けが入るように穴を開けてます。 |
胴体と主翼を全面Mr.Color35番で塗って、日の丸より一回り小さくマスキングします。 |
上面にタミヤアクリルのXF-70を重ね塗りして、マスキングを剥がしたところです。 |
この機体は元々前面明灰白色塗装で配備されて現地でグリーンに塗られたようで、このとき日の丸の周囲や翼端近くを 避けてスプレーした様子を筆塗りで再現するために、XF-70をタミヤアクリルの溶剤で中途半端に剥がしていきます。 |
日の丸の周囲と翼端の近くのグリーンを剥がして、デカールを貼り終えました。 塗装で埋まった筋彫りは一部彫り直してます。 |
ここからは完成品です。 |
昭和18年 ラバウル航空隊 ラバウル東飛行場の204空 188号機です。 |
デカールを貼った後に一旦半光沢クリアをスプレーしましたが、少し艶が強く感じたので艶消しクリアをスプレーしてます。 |
中島「栄」21型の1100馬力で回しております。 |
翼端灯や航法灯は塗装で仕上げてます。 |
方向探知器のループアンテナは外されており、通信用のアンテナはキャノピーから外の柱を切っていた様です。 |
カウルフラップは開状態のパーツを使いました。 |
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