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ITALERI 1/72 ドルニエ Do217J-2 |
第一次世界大戦に敗北したドイツでは1919年に締結されたベルサイユ条約によって、航空機の開発や生産が大き く制限されていました。 しかし1925年に制限が緩和されて民生用の郵便機や旅客機は開発できるようになりま した。 1933年から政権を握ったナチスドイツは、この制限緩和を隠れ蓑として民生用の名目で軍用機の開発を 行ってきました。 そんな機体のひとつが高速郵便機として開発された、実は高速爆撃機のドルニエDo17でした。 1935年にはナチスドイツベルサイユ条約を一方的に破棄し再軍備を宣言し、水平爆撃と急降下爆撃が可能な双発 爆撃機というドイツ航空省の要求に応じてDo17をベースとしたDo217が1937年に開発されました。 Do217の最初の量産型はE型で、その機首は爆撃照準のためにガラス張りされており、胴体の尾部には急降下 ブレーキが装備されていました。 このE型をベースに夜間戦闘機に改修されたのがJ型でした。 J-1型では機首 をソリッドノーズとして7.92mm機銃4丁と20mm機関砲が搭載され、急降下ブレーキは撤去されました。 J-1型に FuG202レーダーを搭載したのがJ-2型で、J-1型からの改修も含めて約160機近くが生産されました。 |
製作の記録です。 |
爆弾倉扉を除くとパネルラインは凸モールドですので彫り直しました。これから全面をサンディングして表面を整えます。 |
コクピット回りのパーツはあっさりしたものです。 これらのパーツを挟み込んで胴体の左右を接着します。 脚の曲がったようなシートはコクピット背部の機銃手席で、機関銃を仕込んだクリアパーツが銃座です。 |
フラップを除く動翼は全て別部品になってますが、イモ付けの設計でしたので針金で補強してやります。 |
このキットは機首にアンテナを装備している機体(J2)と未装備の機体(J1)のコンパチのようで、アンテナマストの 取付位置のモールドが有り、マスト基部は機首形状に合わせた形になってますが、動翼と同様にイモ付けの設計です。 マスト基部を切断して真鍮線で補強しつつアルミパイプで延長し、機首はパイプに合わせて開口しました。 |
いつものように真鍮パイプとロッドでプロペラを回す機構を作りました。 真鍮ロッドのプロペラ軸はBMW801の強制空冷ファンに接着してます。 |
主なコンポーネントを組み立てて十の時にしました。やっと機体の塗装に掛かれます。 |
機体の塗装が終わって、墨入れしています。 |
墨を拭いて、デカールも貼り終わりました。 |
ここからは完成品です。 |
組説には1942-43年のCode factory aircraftとなっている機体です。 |
上面の迷彩パターンは標準とは異なるようですが、組説に従ってます。 |
側面は雲形パターンになってますが、ドイツ軍機ではあまり見たことが有りません。 |
キャノピー後半には機銃が装備されているはずですが、再現されていませんし、自作も無理でした。 |
機首のレーダーはブームまでしか部品になってませんでしたのでエレメントは0.28mmの真鍮線で自作しました。 |
2基のBMW 801ML(1,560馬力)で回しております。 |
垂直尾翼のハーケンクロイツは付属していませんでしたので別売りデカールを貼ってます。 |
ソリッドノーズで下面後向き機銃の膨らみが爬虫類を思わせます。 |
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