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ファインモールド 1/72 メッサーシュミット Bf109G-2 |
ドイツ空軍戦闘機の代名詞となっていたメッサーシュミットBf109は1941年初めよりそれまでのE型から大きく改良されたF型が各戦域に配備されていきました。 F型は1941年後半になっても敵機に対して機体性能の劣性は感じられませんでしたが、戦況そのものはその年の後半から微妙な局面を迎えつつありました。 連合国軍の軍用機は機種・機数ともに増加を続けており、現行のF型では、この先劣性に転じることは予想に難くない状況でした。 そこで、41年夏より開発に着手されたのが後に前線で「グスタフ」と呼ばれるG型でした。 このころ量産中のF-2型に搭載されていたDB601Nエンジン(1175馬力)に大幅な改良を加えたDB601E(1350馬力)が実用化目前となっており、メーカーのダイムラーベンツはさらにこれを発展させたDB605A(1475馬力)の開発を進めていました。 DB601EからDB605Aへの改良は出力増大と、より高々度での実用性向上が目的であり、総排気量の増大、圧縮比の引き上げが主で、材料供給の問題からかコンロッドとクランクシャフトとの軸受け部を従来のローラーベアリングからメタルブッシュへと変更されています。 エンジンに比較して機体の方はF型でほぼ完成していたため外形的に大きく変わるところは無く、Gシリーズの最初の量産型G-0は1941年10月には、いきなり先行量産型として部隊配備されています。 しかし、この時にはエンジンが間に合わず601Eのままでした。 1942年の2月にはDB605Aエンジンを搭載して高々度用のパワーブースターGM-1も併せて搭載したG-1の生産が開始され、同年5月には部隊配備が始まり、F型では劣勢になりつつあったスピットファイアーMk.Vに対峙しています。 続いてG-2も同じ頃から配備が始まりました。 G-2はG-1から与圧式のコクピットとGM-1を取り除いた機体であり、G-1の生産が少数に留まる中、G-2こそがF型に替わる機体として大量生産が始まりました。 Bf109の本格的な後継機として開発が進められていた機体にMe309 が有りますが、これは結局、失敗作に終わったためグスタフはDB605エンジンと共に改良を重ね、Bf109全生産機数のおよそ半分をこのGシリーズが占めることになりました。 |
1942年8月のロシア戦線における第51戦闘航空団第6中隊アントーン・ハフナー軍曹乗機で仕上げました。 |
迷彩パターンは全てキット付属の大判デカールです。 今回迷彩色を塗ったのはキャノピー枠とピトー管くらいです。 |
ダイムラーベンツDB605A(1475馬力)で回しております。 |
過給器のインテークがあるので左舷の排気管にはカバーが付いてます。 |
この姿勢ではパイロットの前方視界はエンジンカバーのみですね。 空中線は0.09mmのテグスです。 |
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