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ハセガワ 1/72 ブリストル・ボーファイター Mk.X

第二次世界大戦の直前、ブリストル飛行機会社が進めていた数多くの高速重武装戦闘機プロジェクトの1つである複座機のタイプ156は既存のボーフォートの外翼・尾翼部・降着装置をそのまま使うことを前提に設計された機体で、 既存の生産ラインを転用できるという点が英国空軍から認められ、1939年7月の初飛行と同時に300機の生産契約を受けました。 最初の量産型であるMk.Iに続いて迎撃用レーダー装備の夜間戦闘機型であるMk.IF が1940年夏に実戦に参加しました。 また1941年秋からは沿岸航空隊(Coastal Command)用に攻撃機型Mk.ICが配備され、敵艦船への攻撃任務や味方艦船の護衛任務にあたりました。 続いてハーキュリーズ・エンジンの不足からロールスロイス・マーリン20装備のMk.IIが量産され、このタイプから上昇時における縦安定性を増すために水平尾翼に12度の上半角が付けられました。 以後量産された新型のボーファイターにもこれが踏襲されています。

1942年はじめに登場したMk.VIはハーキュリーズVIエンジンを搭載した出力強化型で、主翼やナセルなどに燃料タンクを増設し、強化されたエンシンパワーにより航続距離が拡大し、爆装の強化も可能となりました。 沿岸航空隊向けのMk.VIC、夜間戦闘機型のMk.VIFには航法手席に7.7mm機銃が設置され、爆弾2発またはロケット弾8発が装備出来るようになり、長距離援護や夜間戦闘に耐えうる重装備の機体として活躍しました。 Mk.Xは本格的な対艦船攻撃機型で、沿岸航空隊に配備され、北海や大西洋でドイツ海軍に大きなダメージを与えました。 魚雷搭載時の方向安定のためのドーサルフィン(背びれ)と機首のレドームが外観の大きな特徴になっています。

BEAUFIGHTER_MkX_UFR.jpg(154005 byte) イギリス空軍第254中隊沿岸航空隊の仕様で仕上げました。
BEAUFIGHTER_MkX_UBL.jpg(153362 byte) 翼端灯は透明部品が付いてました。 カウリング先端は排気のラジエーターになってるようです。
BEAUFIGHTER_MkX_P.jpg(107911 byte) でもってハーキュリーズXVII(1,735馬力)2基で回しております。
BEAUFIGHTER_MkX_RSF.jpg(281017 byte) エンジンから突きだしている排気管のタケノコ部分はホワイトメタルのパーツです。
BEAUFIGHTER_MkX_FRZ.jpg(221311 byte) 広くて視界が良さそうなコクピットです。 タイヤは自重で変形した形状ですが、ベースが布なので分かり難いです。
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