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ITALERI 1/72 ロッキード X-35B |
アメリカとイギリスが次期戦闘攻撃機の共同開発を目的として進めているのがJSF(ジョイント・ストライク・ファイター)計画です。 アメリ カ空軍のF-16やA-10に代わる通常離着陸(CTOL)、海軍のF/A-18を補佐する艦載型(CV)、そして海兵隊やイギリス海空軍のハリアーに代わる短距離離 陸垂直着陸型(STOVL)の3機種を一つの基本機体(とその派生型)でカバーし、開発や運用コストを低減させるというのがその基本コンセプトにな ります。 計画は1990年代初頭にスタートし、1996年11月にはボーイングとロッキードマーチン両社に対して、コンセプト通りの機体が開発可能で あることを実証するデモ機各2機の発注が行われました。 この開発要求に基づきボーイングX-32に対してロッキード・マーチンはX-35で応えまし た。 まずCTOL型のX-35Aが2000年の10月に、次いでCV型のX-35Cが12月に初飛行しました。 その後X-35AがSTOVL 型のX-35Bに改修され、2001 年6月に初めて垂直離着陸に成功してしています。 X-32とX-35は同じプラット&ホイットニーのF119エンジンを搭載していますが、STOVL 方式では大 きな違いがあり、X-32が可変式のエンジン排気口のみによるダイレクト・リフト方式を採用しているのに対し、X-35では可変式エンジン排気口に加 えて胴体中央のシャフト駆動式リフトファンによっても浮力を発生させ、より安定したホバリングや垂直離着陸を可能としています。 X-35B は20 01年7月に短距離離陸とマッハ1.08での超音速飛行、そして垂直着陸を1回の飛行で同時に達成した初の航空機になりました。 ボーイングとロッ キード・マーチンの勝負は結局このX-35に軍配が上がりF-35として開発が進められています。 |
垂直飛行(短距離離陸)状態です。 |
コクピット直後はファンの吸入口ですが、その後はエンジン用の補助空気取り入れ口だと思います。 |
首脚後がファンの吐き出し口で、メインノズルは90度回転してます。 ステルス設計なのでカバーが多く、端面はギザギザになってます。 |
メインノズルはヒンジで回転しているのでは無く、もともと楕円断面のノズルを切断面が 円形になるように二箇所で切って、互いに逆方向に回転させることで90度回しています。 |
キャノピーは分割無しのワンピースです、視界は良さそうですね。 |
もともと凹ラインですが、追加して深めに掘り下げてやりました。 |
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