フジミ 1/72 ノースアメリカン F-86F セイバー
F-86セイバーの原型、XP-86が初飛行したのは、1947年10月1日のことでした。 主翼が大きく後退した機体は、当時非常に珍しいものでした。 これは第二次世界大戦後に入手した旧ドイツ軍の資料を参考にしたと言われています。
原型機の飛行からA型、E型、F型、海軍のFJフューリー、また全天候型のD型とさまざまなバリエーションに発展し、1950年代の主力機として活躍しました。 特に朝鮮動乱においてのMiG-15との空戦はF-86セイバーがいかに優れた戦闘機かを証明するかのように圧倒的な勝利に終わり、ミグキラーの異名を欲しいままにしました。
このMiG-15との激しい空中戦の結果、実戦経験に基づいて改造が行われて誕生したのがF型です。F型は1952年3月に初飛行し、6月には前線に送られています。 それまでのA型やE型に比べ、搭載エンジンがパワーアップされ、最高速度や行動半径などの能力が向上しました。 高速性能向上の為に主翼の前縁スラットは廃止され、付け根で6インチ、翼端で3インチ延長された新型の主翼が採用されました。 この新しい主翼は6-3翼と呼ばれ、犠牲となった低速域での性能を補うために境界層板が取り付けられました。 こうして登場したF-86F-25とF-86F-30は機動性能にも優れ、上昇性能以外ではすべてMiG-15を上回る強力な制空戦闘機として活躍し、多大な戦果をあげました。
製作の記録です。インパネはデカールですが、サイドコンソールはモールドが深いので塗装しました。
機首に鉛でおもりを仕込みます。
主翼や水平尾翼等を仮固定して黒をスプレーします。
全体に銀(C8)をスプレーした後に、銀や銀にガンクロームや黒鉄色を混ぜた色を上塗りしました。
胴体と主翼の帯はデカールを貼ってみましたが、馴染みが悪かったので塗装に切り替えました。
ここからは完成品です。
デカールを貼って、光沢クリアをスプレー、ウェザリングを行って完成です。
第51戦闘迎撃航空団 第25戦闘迎撃飛行隊のジョン・H・グレン少佐乗機のマーキングです。
帯以外で大きめのデカールにはタミヤのつや出しニスを塗って補強してから貼りました。
機首の機銃口パネルはメタルカラーのステンレスを塗って磨いてます。
増槽はメタルカラーのアルミを塗って、磨いたままでクリアはスプレーしてません
上の画像はクリックすると大きな画像を見ることができます。
排気口直前のパネルにはメッキシルバーを塗ってますが、写真だと銀色との違いが分からなくなりました。
上の画像はクリックすると大きな画像を見ることができます。
胴体の帯はもう少し太いのが正解のようです。
実機の画像ではスピードブレーキはもっと垂れ下がっているんですが、そのような角度では固定できませんでした。