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タミヤ 1/700 日本海軍航空巡洋艦 「最上」

太平洋戦争の後半、世界でも類を見ない本格的な航空巡洋艦に改装されたのが日本海軍の「最上」です。 「最上」は15.5cm3連装 砲塔5基を備える大型軽巡洋艦「最上」型の1番艦として昭和10年7月に竣工しました。 当時、各国海軍の補助艦保有数を規制する ロンドン海軍軍縮条約では巡洋艦を主砲口径15.5cm以上の重巡洋艦と15.5cm以下の軽巡洋艦に区分し、それぞれ保有数を制限してい ました。 重巡洋艦の保有数は日本海軍12隻に対して米海軍が18隻であり、この劣勢を補うため、日本海軍は保有数に余裕のあった軽 巡洋艦として「最上」型を建造し、条約失効後に主砲を換装する計画を極秘裏に立案したのです。 この計画通り「最上」は条約が無効 となった後の昭和14年から15年にかけて主砲を20cm連装砲塔に換装し重巡洋艦に生まれ変わりました。

大戦前半にはマレー上陸作戦やバタビア沖海戦で奮戦しました。 そして昭和17年6月のミッドウェー海戦での損傷の修復工事を機会 に、索敵能力を強化した航空巡洋艦に改装されることとなったのです。 船体後部に水上機11機を搭載できる航空甲板を設け、さらに 25mm3連装機銃10基など対空防御力も増強されました。 航空兵装を充実させた「最上」は昭和19年6月のマリアナ沖海戦に出撃しま したが続く同年10月のレイテ沖海戦で敵艦隊との夜戦、そして艦載機の攻撃により大破炎上し、ミンダナオの海に姿を消したのでした。

IJN_MOGAMI_URF.jpg(255935 byte) リノリウム張りの甲板以外は軍艦色一色です。
IJN_MOGAMI_ULB.jpg(257076 byte) 右舷は偵察機、左舷は着弾観測機の発進準備中のつもりです。
IJN_MOGAMI_FLU.jpg(209290 byte) 逆光気味になってしまいました。
IJN_MOGAMI_BRU.jpg(199630 byte) 軍艦旗がやたらと大きいです。
IJN_MOGAMI_FRS.jpg(79371 byte) 主砲の砲口は直径0.3mmのドリルで開けてあります。
舷外電路は伸ばしランナーです。
IJN_MOGAMI_PLANES.jpg(136277 byte) プロペラはエッチングパーツです。
茶褐色に塗りましたが銀色の方が良かったような気がします。
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