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TRUMPETER 1/48 スーパーマリン スパイトフル F.MK.14

スーパーマリン・スパイトフルはロールスロイス・グリフォンエンジンを搭載したイギリスの戦闘機で、スピットファイアの発展型に当たる機体です。 1942年後半、スーパーマリン社の設計者は音速に近い速度域でのスピットファイアの主翼の抗力係数(空気抵抗)が高速度性能を制限する要因になることを心配していました。 この問題を打開するために新しく層流翼を装備した機体を開発することが決定されました。 この主翼はノースアメリカンP-51で既に採用されていた層流翼とよく似たものでした。

地上での取り回しを改善するために、スピットファイアの間隔が狭くて外側に格納する主脚から内側に格納する間隔が広い形に改善されたものになりました。 最初の生産型であるMk.14は期待通りに760km/hの最高速度を記録しましたが、失速特性が良くありませんでした。

一旦は空軍から大量発注を受けましたが、量産第1号機が飛行したのは1945年4月になったこと、同年5月にはドイツが降伏したことで発注は大幅に削られ、最終的に生産機数は17機にとどまりました。

製作の記録です。
Spiteful_FMK14_Z11.jpg(82059 byte)
インパネはデカール、シートベルトはドラフティングテープです。 Spiteful_FMK14_Z12.jpg(38139 byte)
もともとのプロペラ軸周りです。スピナー基部の軸にストッパーを付けて胴体で挟み込む設計でした。
これでも回ってくれますが、後の作業がやり難いので以下のように置き換えました。 Spiteful_FMK14_Z13.jpg(68807 byte)
回転軸は1.3mm、軸受は1.8mmの真鍮パイプです。プロペラ基部の軸は切り飛ばしてストッパーに接着します。
プロペラ基部とストッパー+軸には貫通穴を空けてます。 Spiteful_FMK14_Z14.jpg(30144 byte)
回転機構を胴体右側に組み込んで、ランナーでサポートを付けました。 Spiteful_FMK14_Z15.jpg(123748 byte)
尾翼前の白帯を先に塗装してマスキング、十の字にして迷彩の境界を描き込みました。 Spiteful_FMK14_Z16.jpg(131239 byte)
機体を塗装してから外翼前縁黄帯の周囲をマスクして迷彩塗装をはがしてから黄色を塗りました。 Spiteful_FMK14_ZP17.jpg(133667 byte)
デカールを貼り終えました。

ここからは完成品です。クリックすると大きなサイズで見ることができます。

Spiteful_FMK14_UFR.jpg(341999 byte)
ウェザリングして完成です。
再設計された矩形の主翼とスピットファイアまんまの尾翼の組み合わせには違和感有りですね。 Spiteful_FMK14_UBL.jpg(267516 byte)
イギリス空軍のマーキングですが、詳細な所属は不明です。 Spiteful_FMK14_PR.jpg(232514 byte)
ロールス・ロイス グリフォン69の2,375馬力で回しております。 Spiteful_FMK14_LUF.jpg(317568 byte)
ピトー管は部品が有りませんでしたので、0.45mmの針金に綿棒の中空軸を伸ばしたものを根本にかぶせました。 Spiteful_FMK14_RBU.jpg(121946 byte)
黒で墨入れして、マットアンバーでウォッシングしました。 Spiteful_FMK14_LFS.jpg(88824 byte)
ラジエーターとインテークのメッシュは付属のエッチングパーツです。
主脚のアクチュエーターは少し複雑な機構です。摺動部と思われる箇所にはミラーフィニッシュを貼ってます。 Spiteful_FMK14_RFS.jpg(92780 byte)
翼端の航法灯は付属のクリアパーツに穴を空けてクリア塗料を流し込んでます。 Spiteful_FMK14_RUB.jpg(103743 byte)
キャノピーのパーツは前後で分割されてましたが、開放では納まりが悪いので閉じました。

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