ACADEMY 1/72 コンソリデーテッド PBY-4 カタリナ
PBYはコンソリデーテッド社によって1933年から開発が始められ、1935年3月に初飛行したアメリカ海軍向けの哨戒用飛行艇です。 主翼がパラソル配置であること、主翼端のフロートが格納式で飛行中は主翼と一体となって空気抵抗を低減させていることがレイアウト上の特徴です。 1937年から部隊配備が開始され哨戒任務や救難任務に就き、太平洋戦争の開戦後は爆撃や機銃による地上攻撃、機雷敷設も行いました。
PBY-4はエンジンをR-1830-72の1,050馬力に換装したタイプで、33機が生産されました。 PBY-4の最高速度は高度12,000フィートで約300km/h(162ノット)ですが、本機を飛ばしていた古参兵によると「90ノットで離水し、90ノットで巡航飛行し、90ノットで着水する」というジョークが有ったそうです。
製作の記録です。回転軸を外径1.1mm内径0.45mmのパイプ、軸受を外径1.6mm内径1.15mmのパイプで作りました。
インパネはデカール、シートベルトはマスキングテープの細切りです。
コックピットを胴体に組み込みました。操縦輪はトラックかバスのハンドルみたいな角度です。
胴体後部には機関銃を組み込みます。
下面にはベースホワイトをスプレーして、上面の三色迷彩の境界を、それぞれの色で描き込みました。
機体を塗装してデカールを貼りました。窓をマスクして半光沢クリアをスプレーします。
ここからは完成品です。
ウェザリングして残りの部品を組み付けて完成です。
所属部隊等の詳細は不明ですが、太平洋戦争開戦後に現地で迷彩を施した機体と思われます。
胴体と尾翼は生物を思わせる曲線が使われていますので、直線的な主翼が対照的です。
プラットアンドホイットニーのR-1830-72(1,050馬力)2基で回しております。
主翼がパラソル配置なので、エンジンは狭い間隔で搭載されてます。
空中線は主翼と尾翼の間に張られていますが、給電は右舷からのみだったようです。
脚は必要な時のみ装着するビーチギアですので、地上での離着陸はできません。
この後のPBY-5からは胴体に格納する脚を装備しましたので水陸両用機になりました。
上の画像はクリックすると大きな画像を見ることができます。
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収納のために主翼と胴体は着脱式にしました。主翼も支柱も両面テープで仮留めします。
空中線は胴体側に固定し、主翼端の空中線基部を開口しておき、空中線先端の針金をそこに差し込みます。