フジミ 1/72 中島 艦上攻撃機 天山12型
97式艦上攻撃機の性能向上型として中島飛行機が独自で開発した天山は低翼単葉、日本初の四翅プロペラを装備した艦上攻撃機で、太平洋戦争後半の日本海軍の主力艦攻でした。 軍の要求性能実現のため、機体は97艦攻に比べて大型化、大馬力されたので重量も増えてました。 航空母艦のエレベーターの寸法制限に合わせるため、垂直尾翼を前傾させて三点姿勢での機体全長を11mに収めるています。
このような設計上の苦労や、大馬力の「護」エンジンの初期トラブルに悩まされ、改修に一年が費やされました。 こうして護エンジン装備の14試艦攻は昭和18年8月に天山11型として制式採用されました。 しかし、問題が多かった護エンジンを火星25型に換装した天山12型が昭和19年3月に制式採用され、終戦まで生産されましたが、出現の遅れに高性能が生かされず、華やかな戦果を得ることも無く終戦を迎えました。
製作の記録です。コックピットは寂しいですが、資料も無くキャノピー越しではよく見えませんからシートベルトのみ追加しました。
回転軸は外/内径=1.1/0.45mmのパイプ、軸受は1.6/1.15mmのパイプ、尾部のストッパーは0.35mmのロッドです。
機体を組立・塗装してデカールを貼りました。主翼前縁の識別帯はハセガワのフィニッシュシートです。
ここからは完成品です。
ウェザリングして空中線を張って完成です。
1944年の空母「大鵬」搭載機のマーキングです。
1,850馬力の火星25型で回しております。
キャノピー前方の空中線支柱は折れてしまったのでプラ棒で置き換えました。
上面はMr.ウェザリングカラーのサンディウォッシュで退色表現を狙いました。
上の画像はクリックすると大きな画像を見ることができます。
魚雷の懸架支柱は頼りなかったので金属線に置き換えてます。
上の画像はクリックすると大きな画像を見ることができます。
日本初の四翅プロペラですが、もう少し大直径でも良かったんではないかと思います。